アブガルシアのカーディナル STXのレビューをしたいと思います。
カーディナル2 STXではないので悪しからず。
ぱっとお店で触った感じはスプールが変更になったぐらいだなと思いました。
詳細は後述しますが、スローオシレーションとスプール形状からかPEラインは結構トラブルがおきます。
そういう意味では低価格帯リールですが、初心者にはお勧めできません。
(カーディナル2 STXはスプール形状が変更されていて、対策されていそう。未検証なので分かりません!!)
カーディナルSTXとは
ピュア・フィッシング社がAbu Garciaブランドで販売しているエントリークラスのリールです。
カーディナルS ⇒ カーディナルSX ⇒ カーディナルSTXの順に価格が高くなっていきます。
ベイトリールのマックスシリーズ同様、少しずつ仕様が変わっており、
ベアリング数や予備スプールの有無、素材等に違いがあります。
実売5000円ぐらいなので、カーディナルSTXの対抗馬はシマノの場合はセドナ、ダイワの場合はクレストあたりでしょうか。
製品名 |
Abu Garcia カーディナルSTX 2500S |
巻き取り長 |
73cm |
ギヤ比 |
5.1 |
自重 |
275g |
最大ドラグ力 |
6.4kg |
ベアリング数 |
5 |
巻糸量 |
ナイロン:6lb 100m PE:0.8号 140m |
その他の特徴 |
アルミ替えスプール付 |
定価 |
8,300円 |
外観
外観は普通にかっこいいと思います。私も見た目の雰囲気に引かれて購入しました。
ハンドルのメッキが若干ちゃちくみえるかなと思います。
良い点
(1)替えスプール付
替えスプール付というのは普通にうれしいと思います。
ライントラブルのときにはスプールチェンジしたり、ラインを変更したいときにも簡単なので。
どうせなら巻き量が違うものがついていた方が、もっとうれしいですけどね。
悪い点
(1)ライントラブルが多い
私個人の感想としてはライントラブルが多いかなと思います。
スローオシレーションなので、PEラインが非常に蜜巻き状態になります。
スプール形状にも特に工夫があるわけではないので、普通にバックラッシュ状態になります。
このため、ラインをすぐに変えないといけなくなったり、ガイドに絡んでラインが切れてルアーをなくしたり。
(うまく扱えればましなのかもしれませんが...。じゃじゃ馬過ぎて私には使いこなせません...。)
後継機のカーディナル2 STXではロケットラインマネジメントシステムが搭載されているので、改善されているかもしれません。
(スプール形状だけを見るとシマノのAR-Cスプールみたいなものですから...。)
(2)ローターの慣性が大きい
ダイワのリールに慣れている身からすると、ローターの慣性が大きすぎます。
ぱっととめるのが難しいです。巻き始めが重めです。(慣性が大きいので、動き始めたらマシにはなりますが...。)
ローターについている重りをはずすと慣性は下げられますが、バランスが悪くなり、今度は巻き心地が...。
ローターの慣性を大きくすること巻き心地よくしているんでしょうか。
(3)スプールが重たい
低価格帯のスピニングリールは製品の差別化のためか、大体スプールが重たかったりします。
カーディナルSTXも例に漏れず重たいです。
スピニングリールの構造上、スプールが上下に動くので、軽ければ軽いほど有利なのですが...。
その他
(1)ラインキャパシティ
ナイロン6lbを100m巻けます。PEラインだと0.8号を140m巻けます。
ほぼシマノの2500S、ダイワの2506と同じぐらいです。
(2)ドラグ性能
可もなく、不可もなく。ツバスやサゴシ、タチウオを釣りましたが、特に不満はありませんでした。
(3)防水性能
特に防水機能を有しているわけではないです。同価格帯のリールも同様なので、特に差のつく項目ではなさそうです。
(4)重量
275gと結構重たいです。
シマノの17セドナ 2500Sが245g、ダイワの16クレスト 2506が280gなので、同価格帯勝負では特別悪いわけではないですが。
カーディナル2 STX 2500Sですと261gなので、後継機はいろいろと改善されていそうですね。
総評
私が使ったところ、結構トラブルが多かったので、評価は低めです。
見た目が気に入った方も、ある程度の覚悟を持って使うのが重要そうです。
後継機が出ているので、後継機の方がお勧めかなと思います。