スピニングリールの番手は各社独自のルールで命名されており、対応関係がわかりづらい。
特にダイワでLTコンセプトのリールが発売されて以来、それ以前の表記とも異なるなど、難しくなっています。
リールを選ぶのに参考にできるように、現時点のリールの番手の対応関係を調べてみました。
比較の前に各社のリールの命名ルールについておさらいしましょう。
シマノ製スピニングリールの型番
[ボディサイズ][番手][ギヤ比][糸巻量][ハンドル]
※18ステラ以降は[ボディサイズ][番手][糸巻量][ハンドル][ギヤ比]の順番になっています。
[ボディサイズ]は「C」という記号が入ることがあります。
この場合はボディサイズが番手より1段階小さいコンパクトボディになっていることを示します。
[番手]は「500」、「1000」、「2000」、「2500」、「3000」、「4000」...といった数字が入ります。
数字が大きくなるにつれて、スプール径が大きくなります。
ボディは「500番」、「1000番」、「2000番/2500番」、「3000番/4000番」という風に大きくなっていきます。
(2000番/2500番はボディサイズが同じことを示します。ただ、これも機種によって違いことが...。)
[ギヤ比]は「PG」、「HG」、「XG」もしくは無印です。
それぞれ、パワーギヤ、ハイギヤ、エクストラハイギヤ、ノーマルを示します。
[糸巻量]は「S」、「SS」、「SSS」、「M」もしくは無印です。
それぞれ、シャロースプール、スーパーシャロースプール、スペシャルシャロースプール、ミディアムディープスプールを示します。
[ハンドル]は「DH」という記号が入ることがあります。
この場合はダブルハンドル仕様になっていることを示します。
以上のルールに従うと、「2500番シャロースプール、コンパクトボディ、ハイギヤ、ダブルハンドル」モデルはC2500HGSDH(18ステラ以降はC2500SDHHG)となります。
ダイワ製スピニングリールの型番(LT以降)
[番手][糸巻量]-[ボディサイズ][ギヤ比]-[ハンドル]
[番手]は「LT1000」、「LT2000」、「LT2500」、「LT3000」、「LT4000」、「LT5000」...といったLT+数字が入ります。
こちらも数字が大きくなるにつれて、スプール径が大きくなります。
ボディは「LT1000番/LT2000番」、「LT2500番」、「LT3000番」、「LT4000番」という風に大きくなっていきます。
[糸巻量]は「D」、「S」、「SS」もしくは無印です。
それぞれ、深溝、浅溝、超浅溝であることを示します。
[ボディサイズ]は「C」という記号が入ることがあります。
この場合はシマノ同様にボディサイズが1段階小さいものが採用されています。
[ギヤ比]は「P」、「H」、「XH」もしくは無印です。
「P」の場合は4.9以下のパワーギヤであることを示し、「H」の場合は5.5~5.9のハイギヤであることを示します。
「XH」の場合は6.0以上のスーパーハイギヤであることを示します。無印の場合は5.0~5.4のノーマルギヤです。
[ハンドル]は「DH」という記号が入ることがあります。
この場合はダブルハンドル仕様になっていることを示します。
以上のルールに従うと、「2500番シャロースプール、コンパクトボディ、ハイギヤ、ダブルハンドル」モデルはLT2500S-CH-DHとなります。
ダイワ製スピニングリールの型番(LT以前)
[番手][ボディサイズ][ライン種類](-)[ギヤ比](-)[ハンドル]
※ハイフンが入るタイミングが非常に分かりにくいですが、意味を理解する分には簡単です。
[番手]は「1000」、「2000」、「2500」、「3000」...といった数字が入ります。
ただし、下二桁に数字が入ることがありますが、この場合はシャロースプールであることを示します。
例えば、2508の場合は2500番サイズで8lbのナイロンラインが150m巻けることを示します。
ただ、2506の場合は6lbのナイロンラインが100m巻けることを示すなど...慣れるまでは分かりにくいと思います。
ボディは「1000番」、「2000番/2500番」、「3000番」という風に大きくなっていきます。
[ボディサイズ]は「C」もしくは「R」という記号が入ることがあります。
「C」の場合はシマノ同様にボディサイズが1段階小さいものが採用されています。
「R」の場合はRカスタムと言われるモデルで、ボディサイズが1段階大きいものが採用されています。
[ライン種類]は「PE」といった記号が入ることがあります。
この場合は先の番手の下二桁の意味合いが変わります。
例えば、無印の場合の2508はナイロンライン8lbですが、「PE」付の場合はPEライン0.8号を示します。
[ギヤ比]は「H」、「SH」もしくは無印です。
それぞれ、ハイギヤ、スーパーハイギヤ、ノーマルギヤであることを示します。
[ハンドル]は「DH」という記号が入ることがあります。
この場合はダブルハンドル仕様になっていることを示します。
以上のルールに従うと、「2500番シャロースプール、コンパクトボディ、ハイギヤ、ダブルハンドル」モデルは2506CH-DHとなります。
サイズ対応関係
現時点の汎用スピニングリールから番手を調査しています。
糸巻量については見やすさを優先するため、代表的なものに絞っています。
表にまとめていますが、①ボディサイズ、②ナイロン糸巻量の順に優先してソートしています。
ボディサイズ感が近く、糸巻量が同じものが同じ行に並ぶようにしています。
表が大きくなりすぎたので、PDF版も作成しました。 ⇒
PDF版ダウンロード
シマノ |
ダイワ(LT以降) |
ダイワ(LT以前) |
番手 |
最大ドラグ力 |
スプール径 |
ナイロン糸巻量 |
PE糸巻量 |
ボディサイズ |
番手 |
最大ドラグ力 |
スプール径 |
ナイロン糸巻量 |
PE糸巻量 |
ボディサイズ |
番手 |
最大ドラグ力 |
スプール径 |
ナイロン糸巻量 |
PE糸巻量 |
ボディサイズ |
500S |
3kg |
39.5mm |
2.5lb 100m |
0.4号 100m |
500番 |
|
500 |
3kg |
39.5mm |
4lb 150m |
0.8号 140m |
500番 |
|
1000SSS |
3kg |
40mm |
2lb 100m |
0.3号 120m |
1000番 |
|
|
LT1000S |
5kg |
40mm |
2.5lb 100m |
0.3号 200m |
1000番/2000番 |
|
1000S |
3kg |
42mm |
3lb 100m |
0.8号 100m |
1000番 |
|
1003 |
2kg |
40mm |
3lb 100m |
0.4号 100m |
1000番 |
C2000S |
3kg |
42~43mm |
4lb 100m |
0.6号 150m |
1000番 |
LT2000S |
5kg |
42mm |
4lb 100m |
0.6号 160m |
1000番/2000番 |
2004C |
2kg |
40mm |
4lb 100m |
0.6号 100m |
1000番 |
C2500S |
4kg ※ステラは3kg |
43mm |
6lb 95m |
0.8号 150m |
1000番 |
|
1000 |
3kg |
42mm |
8lb 100m |
1.0号 190m |
1000番 |
|
|
2004 |
2kg |
42.5mm |
4lb 100m |
0.6号 100m |
2000番/2500番 |
|
2000 |
2kg |
42.5mm |
8lb 150m |
1.5号 150m |
2000番/2500番 |
2500S |
4kg |
46.5~47mm |
6lb 95m |
0.6号 200m |
2000番/2500番 |
LT2500S |
5kg |
45mm |
6lb 100m |
0.6号 200m |
2500番 |
2506 |
3kg ※レブロスは4kg |
48mm |
6lb 100m |
0.8号 130m |
2000番/2500番 |
C3000S |
9kg |
46.5~47mm |
6lb 95m |
0.6号 200m |
2000番/2500番 |
|
|
2508PE |
7kg |
48mm |
6lb 120m |
0.8号 150m |
2000番/2500番 |
|
LT2500 |
10kg |
45mm |
6lb 150m |
0.8号 200m |
2500番 |
|
|
LT3000S-C |
10kg |
48mm |
6lb 150m |
0.8号 200m |
2500番 |
|
C3000M |
9kg |
46.5~47mm |
10lb 110m |
1.2号 150m |
2000番/2500番 |
|
|
LT3000-C |
10kg |
48mm |
8lb 150m |
1.0号 200m |
2500番 |
2510PE |
7kg |
48mm |
8lb 150m |
1.0号 200m |
2000番/2500番 |
2500 |
9kg ※セドナは4kg |
46.5mm |
10lb 150m |
1.5号 160m |
2000番/2500番 |
|
C3000 |
9kg |
46.5~47mm |
12lb 150m |
1.5号 270m |
2000番/2500番 |
LT2500D |
10kg |
45mm |
12lb 150m |
1.5号 230m |
2500番 |
2500 |
7kg ※レブロスは4kg |
48mm |
12lb 150m |
1.5号 200m |
2000番/2500番 |
|
LT3000D-C |
10kg |
48mm |
16lb 150m |
1.5号 300m |
2500番 |
|
3000M |
9kg |
46.5~47mm |
10lb 110m |
1.2号 150m |
3000番/4000番 |
|
|
LT3000 |
10kg |
48mm |
8lb 150m |
1.0号 200m |
3000番 |
2508R 2510RPE |
7kg |
48mm |
8lb 150m |
1.0号 200m |
3000番 |
4000M |
11kg |
51~52mm |
10lb 160m |
1.5号 200m |
3000番/4000番 |
|
|
LT4000-C |
12kg |
51mm |
12lb 150m |
1.5号 200m |
3000番 |
3012 |
7kg ※レブロスは6kg |
54mm |
12lb 150m |
1.5号 200m |
3000番 |
4000 |
11kg |
51~52mm |
16lb 150m |
2.0号 210m |
3000番/4000番 |
|
3000 |
7kg ※レブロスは6kg |
54mm |
16lb 150m |
2.0号 250m |
3000番 |
C5000 |
11kg |
52~54mm |
20lb 150m |
2.0号 320m |
3000番/4000番 |
LT4000D-C |
12kg |
51mm |
20lb 150m |
2.0号 300m |
3000番 |
|
|
LT5000D-C |
12kg |
54mm |
25lb 150m |
2.5号 300m |
4000番 |
|
例えば、ダイワ(LT以前)で2506を使っているのであれば、シマノ2500S、ダイワ(LT以降)LT2500Sを選ぶとよいでしょう。
同じものがない場合には近いもの(ダイワ(LT以前)で3012でシマノへの移行を考える場合には4000Mもしくは4000)を選べばよいかなと思います。